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2016年10月29日

平成27年度「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」データ公表!

こんばんは。東京アカデミーお茶の水校の福田です

長文です(^^;)。

10月27日(木)、文部科学省が「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」(平成27年度速報値)を公表しました。

例年通りニュースになりましたし、教員志望の方学習必須のデータですから、チェック済みかもしれませんが、概要のみ取り上げておきたいと思います。

小・中・高校における、暴力行為の発生件数は56,963件(うち、トップは「生徒間暴力」の36,156件)で、校種別の内訳は、
・小学校:17,137件〔11,742件〕
・中学校:33,121件〔35,683件〕
・高校:6,705件〔7,091件〕
でした。小学校の件数が大幅に増えているのが気になります(〔 〕内は前年度。以下同様)。


小・中・高校・特別支援学校における、いじめの認知件数は224,540件で、いじめが調査項目に加わった昭和60[1985]年度以降で最多。

校種別の内訳は、
・小学校:151,190件〔122,734件〕
・中学校:59,422件〔52,971件〕
・高校:12,654件〔11,404件〕
・特別支援学校:1,274件〔963件〕
でした。

認知件数は「学校が『認知』した件数」であって、実際のいじめの発生件数はもっと多いはずです(平成17[2005]年度調査までは、認知件数を発生件数と呼んでいました)。

いじめの発生件数が増えているかどうか客観的なデータはありません。

認知件数が年々増えているのは、平成25[2013]年の「いじめ防止対策推進法」の施行により、学校が積極的にいじめの発見・認定に努めているからでしょう。

しかし、都道府県により認知件数には大きな開きがあり、年度中のいじめ認知件数が0件の学校が36.9%も存在します。

真実なら喜ばしいことですが、毎日新聞によると、文科省はいじめの捉え方に差があるとみて指導を強化する方針だそうです。

ちなみに、ネット・SNSでのいじめがクローズアップされる昨今ですが、「いじめの態様別」では「冷やかしやからかい、悪口や脅し文句、嫌なことを言われる」が64.7%と圧倒的で、「パソコンや携帯電話等で、ひぼう・中傷や嫌なことをされる」は4.1%です(SNSによるいじめの方が学校には見えにくいということはあるかもしれません)。


学校教育法第35条または第49条に基づく小・中学校における出席停止の措置件数は15件(小学校1件/中学校14件)で、理由別の内訳は、対教師暴力、生徒間暴力、対人暴力各5件でした。


小・中学校における長期欠席者数(※1)は、
・小学校63,089人〔57,862人〕
・中学校131,844人〔127,189人〕
で、このうち、病気、経済的理由、その他(※3)を除く不登校(※2)の児童生徒数は
・小学校27,581人〔25,864人〕
・中学校98,428人〔97,033人〕

でした。
※1 長期欠席=年度間に連続または断続して30日以上欠席。
※2 不登校=何らかの心理的、情緒的、身体的、あるいは社会的要因・背景により、児童生徒が登校しないあるいはしたくともできない状況。
※3 「病気」「経済的理由」「不登校」のいずれにも該当しない理由。


不登校児童生徒のうち、年度中に
1)90日以上欠席は、小学校12,404人、中学校59,920人。
2)出席日数10日以下は、小学校1,882人、中学校11,382人。
3)出席日数0日は、小学校683人、中学校3,719人。
でした。

【本人に係る要因】は、小・中学校ともに
・「不安」の傾向がある
・「無気力」の傾向がある
・「学校における人間関係」に課題を抱えている
の順でトップ3。

【学校・家庭に係る要因】は、小・中学校ともに
・いじめを除く友人関係をめぐる問題
・学業の不振
・入学・転編入学・進級時の不適応
の順でトップ3。

【本人に係る要因】×【学校・家庭に係る要因】のクロス分析では、小学校は、
・「学校における人間関係」に課題を抱えている × いじめを除く友人関係をめぐる問題
・「不安」の傾向がある × いじめを除く友人関係をめぐる問題
・「不安」の傾向がある × 学業の不振
中学校は、
・「学校における人間関係」に課題を抱えている × いじめを除く友人関係をめぐる問題
・「無気力」の傾向がある × 学業の不振
・「不安」の傾向がある × いじめを除く友人関係をめぐる問題
の順でトップ3となります。

なお、高等学校における長期欠席者数は、79,207人(前年度80,613人)。このうち、不登校生徒数は49,591 人(前年度53,156人)。

不登校生徒のうち、
1)90日以上欠席は11,593人。
2)出席日数10日以下は、2,325人。
3)出席日数0日は、1,002人。
4)不登校から中途退学に至ったのは、13,570人。
でした。

小・中学校、高校のいずれも、上記1)2)3)は、今回初めて調査された項目ですので、注目しておく方が良いかもです。また、朝日新聞によると、文科省は不登校の詳細な原因分析に今後力を入れるそうです。

国私立別・都道府県別などの詳細なデータは、以下のリンクよりご覧ください。
文部科学省:平成27年度「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」結果(速報値)について
posted by 東京アカデミーお茶の水校 at 19:16| 東京 ☀| 教員採用試験対策 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする